“磯焼け”を知っていますか? 2024.07.12 海中で海藻類が減少·消失し、海藻が繁茂しなくなる現象である「磯焼け」の現象が全国の沿岸部で進行しているという。では、いったい現在の逗子の海はどういう状況なのだろう? 逗子海岸で環境保護活動を行う735styeのとだまことさんと上野直人さん、そして735styeに賛同し、サポートを続ける神奈川県議会議員の近藤だいすけさんと神奈川県水産技術センターの芳山拓さんに後に話を聞いてみた。 WAVEMENT (以下w):735styleの活動について教えてください。 maco:「地元の海にいつもお世話になっているから“自分たちが好きな場所は自分で守ろうよ”という想いでサーフィン仲間と共に2017年1月に立ち上げました。Clean Up活動から始まり、2019年から近藤さんと共に磯焼け対策として海洋調査と、原因の一つであるウニの採捕活動を行っています。」 w:磯焼け問題に取り組むきっかけはなんだったのでしょう? 近藤:「子どもの頃に逗子・葉山で潜ると、磯はジャングルのようにアカモクやカジメといった海藻が育っていて、藻場になっていたのですが、10年近く前から海藻が消滅し、海の中が砂漠のような状態になる『磯焼け』と呼ばれる現象が広がっています。近隣の漁師から悲痛の叫びも聞こえていて、このままだと地域の漁業も死んでしまうし、生物の多様性も無くなってしまうと思い、何かアクションを起こそうと思い、735styleさんと共に始めました。」 W:逗子の海の磯焼けの現状を教えていただけますか? 芳山:「根本的な原因として、気候変動や黒潮の流れの影響で海水温が高くなっていることがあると考えています。その結果、海藻類が生育不良を起こしたり、秋から冬になっても海水温が低下しきらないことで海藻を食べる魚(アイゴなど)やウニが活動を停止せずに海藻を食べ続けてしまったりすることで、海藻が生育できない状況になってしまっていると考えられます。」 W:磯焼けからの回復のためには何が有効なのでしょうか? 芳山:「磯焼けからの回復を図るには、海藻の苗を育ててタネを飛ばして増やす取り組みと、海藻を食べる生物を減らす取り組みの2つがあります。 近藤:「逗子海岸では735styleと共同でウニを減らす取り組みを行うだけでなく、葉山で畜産業を営む石井ファームと農家の協力を得て採捕したウニを堆肥化する活動も行っています。多くの方に活動を知っていただきたいですね。」 Information -735Styleの磯焼け対策&Clean Up活動- 【磯焼け対策】 開催日程 :8月18日(日曜日) 集合時間 : 9:00 集合場所 : 逗子海岸ロードオアシス 【逗子Clean Up活動】 開催日程 :8月11日(日曜日) 集合時間 :10:00 集合場所 :海の家東浜バナランド @735style Share RSS Pin it ACTION / アクション 50年後の美味しいマグロのために